縦横強度比が均等
紙や不織布はその製法の特徴上、繊維の流れが製造の流れに対して水平になるため、縦の強度が強くなり、横の強度が弱くなりがちです。紙の抄紙機では傾斜短網機(紙料を短いネット上に噴射し、且つ前方に上がるようにワイヤーに傾斜を付けることで繊維の流れの分散を目的の1つとした機械)などで出来る限り縦と横の強度比を均等にする試みもありますが、厳密に1:1とするには課題が残っています。一方、乾式パルプ法の場合には空気中に繊維を吹き飛ばすため、原料は分散されており、方向性のないシートの形成が可能ですが、密度は低くなります。
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