透湿防水性

水は通さず、湿気(水蒸気)は通す性質をもつシートです。

紙の繊維の隙間(細孔)の大きさを0.5〜3.0μ程度にコントロールすることで、水蒸気の粒は通過させ、雨粒程度の大きさの水は通さないように設計をしています。

用途としては、住宅内の湿気が透湿防水シートを通して、屋外に排出される機能(ハウスラップ)が有名ですが、その他にもオムツや生理用品向けや、医療用途、水を嫌う特殊素材の包装用途など広く使用されています。

マンション内のクローゼットなど、機密性の高い空間で発生する結露を防止するための湿気取り器具がありますが、そのフタ材などにも使用されています。

住宅で使われる場合は、建物外部からの雨水の浸入を防止する防水性と壁体内に生じる湿気を外部に逃がす透湿性を兼ね備えたものが求められるため使用されています。