コールドシール性
ヒートシール性は熱をかけることで接着する性質を持ちますが。それとは異なり、熱を必要とせず、比較的弱い力で圧力を加え、接着することができる紙をヒートシール紙との比較の意味でコールドシール(熱をかけなくても接着する)と言います。
接着剤を塗布した面は乾燥しており、手で触っただけでは粘着性を持ちませんが、反応する接着剤の塗布面に接すると接着します。このように、接着剤の塗布面以外と接しても接着することはありません。
封筒の封緘用や、絆創膏の包装などに広く使われてきましたが、最近では通信販売の包装袋内部をコールドシール化し、製品との接触面の接着剤塗布面同士での接着で、搬送中の揺れに対する強度を持たせるケースも出ており、用途の拡大を見せています。
熱を必要としないので、作業が簡単で新たな設備投資も不要、そして、原料に合成樹脂などを使用せず、植物資源を使用することが多いため、地球環境に配慮した製品ともいえます。
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