寸法安定性

木材パルプを使用した紙は、晒されている温度・湿度により原料である木材パルプが空気中から水分を吸収したり、逆に発散したりします。その結果、紙自体にカールや波打ったりしてしまいます。

こうしたカールなどの影響を受けにくい紙を寸法安定性の高い紙と呼びます。

建材用途で使用される紙などは寸法安定性が低い場合、壁面などがカールするため使用することができません。

これを解消するためには紙の原料であるパルプに炭酸カルシウムなど、湿度の影響を受けにくい無機物を混ぜることで寸法安定性を高める設計がなされます。

その結果、建材用紙などに使用しても曲がらないような仕様にすることができるのです。