撥水性
紙や板紙に水をはじく性質を付加した紙を、一般に撥水紙と呼びます。
撥水性は紙の表面に関わる性質であり、ワックス類、シリコン樹脂、フッ素化合物などを使って、内添、塗工、含浸、スプレーなどにより加工されます。加工時の薬品の機械安定性、熱安定性、発泡性、紙への密着性などを考慮する必要があります。更には、加工後の撥水紙の用途についても、離型性、臭気性、着色性、食品使用適正などを正しく把握する必要があります。
撥水紙は包装材料として使われることが多く、包装する内容によって各種の機能性をもたせますが、食品、特に菓子類などの食品用の場合は内容によっては耐油性も要求され、シリコーン系、フッ素系の素材で表面加工をする必要があります。
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