耐水性

耐水性のある紙とは、水をはじくように加工した紙のことを言います。

水をはじくので、水が浸み込みにくく、また少々水に濡れても強度が落ちない性質を持ちます。本来木材を原料とする紙自体には樹脂製のフィルムのような撥水性がないので、液体が浸み込まないようにするために、耐水加工を施したり、化学合成繊維を使い抄紙します。

水に塗れても紙の強度の劣化が少ないことを「耐水強度がある」という表現で示します。耐水の加工方法はパラフィンやワックスなどの紙への含浸や、メラミン樹脂や尿素樹脂の加工、ポリエチレンフィルム、アルミニウム箔などの紙との貼合があります。

果汁飲料や牛乳などは耐水紙で作られた容器に充填して販売されたり、耐水性の段ボール箱は魚肉など生鮮食品などの保存、運搬に使われます。地図など野外活動で使う頻度の高いものなどにも利用されます。