無機物混抄

混抄紙 とは、繊維状もしくは粉末状の無機化合物および単体をパルプと混合し抄紙したものを指します。

なかでも無機物混抄紙は、混抄紙に平均粒子径1nmから300nm以下の無機酸化物微粒子を固定したものを言います。

無機酸化物としては使用目的によりますが、活性炭やゼオライト等の機能材料を用いることが多くなっています。

その用途は空気清浄機用の高性能脱臭濾紙、食用油脱臭脱色用濾紙、タバコやペット等の臭いを取り除く脱臭紙等があります。

最近では放射性廃棄物の処理の際に使用されるケースも増えています。更に活性炭と活性白土の混抄紙で、脱色力強化した脱色・脱臭紙や、炭素繊維を混抄し静電気対策を施す、あるいは銀や銅を使って抗菌作用を付加したものなど、様々な応用例があります。